新人女優賞の受賞が決まり、JR宇治駅前で歌声を披露する川口さん(宇治市宇治)
沖縄などで反基地活動を続ける京都府宇治市莵道在住のシンガー・ソングライター川口真由美さん(42)の姿を追ったドキュメンタリー作品が、台湾で開催中の今年のアジア国際映画祭に出品され、川口さんが新人女優賞を受賞することが決まった。12日に市内で記念コンサートを開く。
川口さんは、京都市伏見区の障害者就労支援施設「あろあろ」で施設長を務める傍ら、2011年ごろから沖縄へ足を運ぶように。今では毎月、辺野古や高江に通う。基地のゲート前で座り込みをしたり、反戦の思いを込めた歌で座り込みの参加者を元気づけたりしている。
作品は原田圭輔監督の「レジスタンスなう!この歌は届きますか…?」。15年から約1年かけ、川口さんが活動する姿を撮影した。
辺野古のゲート前をはじめ、東京での安保法制反対運動、米軍Xバンドレーダーがある京丹後市の経ケ岬などで歌ったり、抗議活動をしたりする姿を70分の作品に収めている。川口さんが基地前で工事車両の通行を妨げ、機動隊に押さえつけられる生々しい場面もある。
川口さんは10月31日、宇治市内でギターを手に事前ライブをし、通行人に向かって「翼をください」や沖縄民謡など5曲を披露した。「作品を通して今、沖縄に起きている事実を伝えたい。京都の人たちにも無関係ではないことを知ってほしい」と語る。
12日は、市民団体「新しい宇治を創る会」などが同市宇治の宇治公民館で30分短縮版の作品上映会と川口さんのコンサートを開く。午後2時開演で、定員170人。入場料2千円(前売り1500円)。問い合わせは同会世話人の福井さん090(8178)4953。
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